ファータグリーン（2013年生、母レディーダービー）

ファータグリーン（2013年4月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「妖精（伊）＋冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のタニノギムレット（当時14歳）と交配したレディーダービーが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は斉藤安行。戦績は、中央平地16戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

相沢郁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

7月5日、デビュー戦は石川裕紀人騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は416kg。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

7月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

9月21日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石川裕紀人騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったフィンガーポストに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月14日、中7週で迎えた5戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で石川裕紀人騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた6戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったチェッキーノにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月26日、中2週で迎えた7戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

3歳（2016年）

2月28日、中8週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、カタルーニャにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3月27日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のレジェをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

4月23日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（5戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月10日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田辺裕信騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

10月9日、中3週で迎えた12戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 曇/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、勝ったコルコバードにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

10月30日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の岩船特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（6戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた14戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島芝2600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシャインブライトを途轍もない末脚で半馬身差し切って優勝

4歳（2017年）

2月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に敗れた。

4月16日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。