コルコバード（2013年生、母エンシェントヒル）

コルコバード（2013年3月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ブラジルのリオデジャネイロにあるコルコバードの丘。母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時19歳）と交配したエンシェントヒルが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦5勝2着5回。2018年の丹頂ステークス(オープンハンデ)で2着に入った他、2016年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

8月23日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は432kg。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったサプルマインドに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月18日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のラブリーアモンに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2016年）

1月16日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた3戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下の菜の花賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

5月1日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月26日、中7週で迎えた5戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の稲城特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるマイネルカレッツァを差し切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月9日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のファータグリーンに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月26日、中6週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

4歳（2017年）

2月4日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したサトノエトワールにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月30日、約8か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったストロングレヴィルに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月25日、中7週で迎えた10戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて難なく抜け出し、最後は2着のグリントオブライトに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

5歳（2018年）

2月3日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の箱根特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンデームーティエを鮮やかな末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目をマークした。

4月7日、中8週で迎えた12戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るケンホファヴァルトを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて5勝目をつかんだ。

9月2日、約5か月の休養明けで迎えた13戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリッジマンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月11日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

6歳（2019年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、5着に終わった。

3月17日、中6週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。