リリーハーバー（2004年生、母ワールドグローリーⅡ）

リリーハーバー（2004年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋港」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のボストンハーバー（当時10歳）と交配したワールドグローリーⅡが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）下屋敷牧場。戦績は、中央平地39戦4勝2着4回、中央障害2戦1勝。主な勝ち鞍は2009年の茨城新聞杯(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、下屋敷牧場から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。1歳のとき、下屋敷牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、土井孝夫によって1,260万円で落札された。

池添兼雄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月24日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず4着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず4着に敗れた。

10月21日、中1週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のシルクレグナムを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

12月9日、中6週で迎えた4戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

3歳（2007年）

1月21日、中5週で迎えた5戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のかささぎ賞（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の萌黄賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に終わった。

5月19日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

6月2日、中1週で迎えた8戦目は、3歳500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が振るわず13着に終わった。

6月30日、中3週で迎えた9戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず13着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた10戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚にキレが無く18着に終わった。

4歳（2008年）

1月26日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から38kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は池添謙一騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったイリューシブネスに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

2月10日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のローランバークに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月24日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雪/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、3着に終わった。

6月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着を確保した。

11月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相馬特別（福島ダート1150m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったオオヒメを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月30日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキアーロを3/4馬身振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

12月14日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月27日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったエーシンドゥベターに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5歳（2009年）

3月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4月18日、中3週で迎えた20戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

5月31日、中1週で迎えた22戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の富嶽賞（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

8月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた23戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の岩室温泉特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

9月13日、中3週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた24戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（9戦2勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

9月27日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の茨城新聞杯（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（10戦2勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホワイトヴェールに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

10月25日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。

11月1日、連闘で迎えた27戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 雨/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったグランドラッチにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

6歳（2010年）

3月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の鳴門ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は池添謙一騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

4月4日、連闘で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

6月6日、中8週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（12戦3勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

8月8日、中8週で迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の宮崎ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に終わった。

8月14日、連闘で迎えた32戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。15頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月25日、中5週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（13戦3勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

10月3日、連闘で迎えた34戦目は、3歳以上1600万下の中山オータムプレミアム（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（14戦3勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

10月17日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、3歳以上1600万下の京都オータムプレミアム（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（15戦3勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた36戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

12月19日、中6週で迎えた37戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7歳（2011年）

1月5日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた38戦目は、4歳以上1600万下の初日の出ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

2月6日、中4週で迎えた39戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

5月15日、約3か月半の休養明けで迎えた40戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のスズカワイルドに7馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

6月19日、中4週で迎えた41戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。鞍上は3戦連続で小坂忠士騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。