スズカワイルド（2005年生、母ヘネシースズカ）

スズカワイルド（2005年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時11歳）と交配したヘネシースズカが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）辻牧場。戦績は、中央平地8戦0勝、中央障害9戦0勝2着4回、地方13戦8勝2着4回。主な勝ち鞍は2009年のすすき特別(一般C1)。

経歴

デビュー前

藤岡範士厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

7月12日、デビュー戦は芹沢純一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

8月9日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

8月31日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、真島正徳騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた4戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

11月10日、中6週で馬体重を前走から17kg増やして迎えた5戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、一般C23（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、勝ったロードヴォヤージュに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

11月24日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた6戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、一般C23（笠松ダート1400m 雨/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のインボッカアルーポに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月30日、中4週で迎えた7戦目は、一般C11（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったアグネスイカロスに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4歳（2009年）

1月19日、中2週で迎えた8戦目は、一般C27（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のアグネスカラフルに3馬身の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

2月11日、中2週で迎えた9戦目は、雪割草特別（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（3戦2勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したスプリングバルサを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

3月9日、中3週で迎えた10戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤友則騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、ウイントゥルースにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月3日、中3週で迎えた11戦目は、一般C17（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤友則騎手（5戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のフジノアサハタに2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月29日、中3週で迎えた12戦目は、れんげ特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤友則騎手（6戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るマルヨフォーティを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5月15日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤友則騎手（7戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトミノジェイジェイを3/4馬身振り切って断トツの支持に応えた。

6月12日、中3週で迎えた14戦目は、紅ばら特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤友則騎手（8戦5勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のコマチに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

6月26日、中1週で迎えた15戦目は、御岳特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤友則騎手（9戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジビヨリを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

9月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、高木健騎手を鞍上に迎えて、舟山特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

9月25日、中1週で迎えた17戦目は、すすき特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高木健騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のクールウインドに2馬身半の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

5歳（2010年）

1月23日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい11着に敗れた。

3月13日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

5月23日、中9週で迎えた21戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では決め手が足りず15着に終わった。

7月3日、中5週で迎えた22戦目は、林満明騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 雨）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

7月25日、中2週で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったグロッケンラインから7馬身差の2着となった。

8月7日、中1週で迎えた24戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（2011年）

3月5日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は林満明騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったグッドキララから1馬身差の2着となった。

3月26日、中2週で迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。4着に終わった。

4月23日、中3週で迎えた27戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 雨）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は林満明騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、勝ったリリーハーバーから7馬身差の2着に敗北した。

6月4日、中2週で迎えた29戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で林満明騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で林満明騎手（6戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。最後は、勝ったシャイニーブラックから約13馬身差の2着に敗北した。