ミステリアスゾーン（2000年生、母ダイナアガサ）

ミステリアスゾーン（2000年3月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「不思議な領域（母名アガサから連想）」。毛色は鹿毛。種牡馬のエリシオ（当時7歳）と交配したダイナアガサが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地6戦0勝2着1回、地方23戦5勝2着2回。2003年のウインターカップ(地方重賞)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファ-ムから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、桜井盛夫によって6,300万円で落札された。

秋山雅一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2003年）

4月27日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は526kg。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったレオクライフにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

8月16日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

8月31日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝2000m 曇/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず18着に敗れた。

9月21日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月2日、中5週で迎えた6戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、3歳B2（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、2着のタケアジュリーに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月15日、中1週で迎えた7戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳A2（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のマイニングプレスに1馬身半の差をつけて制した。

11月30日、中1週で迎えた8戦目は、3歳地方重賞のウインターカップ（水沢ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原勲騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた9戦目は、3歳戦の阿久利黒賞（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原勲騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のエアウィードに3/4馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

4歳（2004年）

2月29日、中9週で迎えた10戦目は、D.バルジュー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

7月5日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、一般C1二（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月13日、中5週で迎えた12戦目は、一般C1二（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場文男騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったベルモントジョニーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月6日、中2週で迎えた13戦目は、秋祭り特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で的場文男騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた14戦目は、虎ノ門特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場文男騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた15戦目は、一般C1二（川崎ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で的場文男騎手（4戦0勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

12月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた16戦目は、シンフォニー特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で的場文男騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したカーリを捕まえ切れず、アタマ差の2着に惜敗した。

5歳（2005年）

1月26日、中4週で迎えた17戦目は、一般C1三（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で的場文男騎手（6戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月11日、中1週で迎えた18戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、一般C1三四（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

2月24日、中1週で迎えた19戦目は、一般C1三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（7戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、夜桜特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るナスノアケボノを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて4勝目を手にした。

4月18日、中2週で迎えた21戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、スパーキングナイター10周年記念（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた22戦目は、ムーンシャイン特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月25日、中3週で迎えた23戦目は、惜春特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るカネショウシラネを異次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月15日、中2週で迎えた24戦目は、一般B3（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

7月6日、中2週で迎えた25戦目は、七夕特別（川崎ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

6歳（2006年）

2月22日、約7か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、朱雀特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

3月15日、中2週で迎えた27戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、アクアマリン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

3月31日、中1週で迎えた28戦目は、陽春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場文男騎手（8戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた29戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、春眠特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に終わった。