ニシノカツナリ（2016年生、母ニシノマナムスメ）

ニシノカツナリ（2016年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+人名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したニシノマナムスメが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は藤原牧場。2019年のアーリントンカップ(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

水野貴広厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

1月12日、デビュー戦は武藤雅騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は476kg。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月10日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のシャワークライムに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月17日、中4週で迎えた3戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず10着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武藤雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、4着に入った。

11月9日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったアオイシンゴに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月24日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスのオリエンタル賞（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月21日、中3週で迎えた7戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスのキャンドルライト賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のアーザムブルーに3馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

4歳（2020年）

2月16日、中7週で迎えた8戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のパルマリアに2馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

4月19日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

5月16日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの湘南ステークス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月28日、中5週で迎えた11戦目は、3歳以上3勝クラスの江の島ステークス（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く16着に敗れた。

12月13日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したロザムールにアタマ差届かず2着に惜敗した。

5歳（2021年）

1月23日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したドナアトラエンテにクビ差届かず2着に惜敗した。

2月27日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの幕張ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

12月12日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの常総ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田辺裕信騎手（7戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に敗れた。