ドナアトラエンテ（2016年生、母ドナブリーニ）

ドナアトラエンテ（2016年1月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「魅力的な女(伊)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したドナブリーニが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年の福島牝馬ステークス(牝G3)で2着に入った他、2021年の府中牝馬ステークス(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額7,000万円（175万×40口）で一口馬主が募集された。

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

8月5日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は418kg。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のスマイルスターに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

5月4日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるトーセンリストを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

8月4日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの両津湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったローズテソーロにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（2020年）

2月1日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のミトロジーに1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

5月24日、約4か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラスの調布特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のクインズサンに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月19日、約4か月の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのレインボーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、勝ったコスモカレンドゥラにねじ伏せられてアタマ差の2着に甘んじた。

11月14日、中7週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上3勝クラスのユートピアステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したリンディーホップを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2021年）

1月23日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニシノカツナリをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

3月13日、中6週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3のローレル競馬場賞中山牝馬ステークス（中山芝1800m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

4月24日、中5週で迎えた11戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したディアンドルにハナ差届かず2着に甘んじた。

8月1日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定G3の北海道新聞杯クイーンステークス（函館芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた13戦目は、牝馬限定G2のアイルランドトロフィー府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（6戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月18日、中8週で馬体重を前走から18kg戻して迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（7戦3勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に敗れた。

6歳（2022年）

2月6日、中6週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

3月12日、中4週で迎えた16戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

2022年3月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。