ディアンドル（2016年生、母グリューネワルト）

ディアンドル（2016年2月14日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ドイツの女性用民族衣装。母母名より連想」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時9歳）と交配したグリューネワルトが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2021年のヴィクトリアマイル(牝G1)で4着に入った他、2021年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

奥村豊厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したファンタジストにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月28日、中1週で迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のソンリッサに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月29日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のホウオウカトリーヌに2馬身半の差をつけて優勝

12月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るルマーカーブルを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

3歳（2019年）

2月23日、中8週で迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のイッツクールに1馬身3/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

5月25日、約3か月の休み明けで迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアスターペガサスをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

8月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったダイメイプリンセスにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

9月29日、中5週で迎えた8戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

4歳（2020年）

2月2日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

5月31日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

11月21日、中6週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（3戦1勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に終わった。

5歳（2021年）

1月16日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

2月21日、中4週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた15戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では稟性の負けじ魂を発揮してゴールまでタレずに走り切り、3着を確保した。

4月24日、中8週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り込んで、最後は2着のドナアトラエンテをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

5月16日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦1勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

7月18日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で団野大成騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

11月14日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

6歳（2022年）

1月5日、中6週で迎えた20戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京都金杯（中京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が悪くなり16着に敗れた。

2月6日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい11着に終わった。

2022年2月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。