スパロービート（2005年生、母ショウナンルビー）

スパロービート（2005年4月8日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「スズメ＋鼓動」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時9歳）と交配したショウナンルビーが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土田和男。戦績は、中央平地1戦0勝、地方23戦9勝2着2回。2009年の北海道スプリントカップ(Jpn3)で3着に入った他、2009年の船橋記念(S3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高月賢一厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2007年）

8月9日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート900m 晴/良）に出走。馬体重は473kg。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のキュレーターに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月20日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンの’07ゴールドジュニアー（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って14着に敗れた。

11月22日、中8週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳（浦和ダート1300m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では見所を作れず4着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた4戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、2歳（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

3歳（2008年）

1月10日、中3週で迎えた5戦目は、3歳戦の駿風スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、アンサーザベルに交わされて2馬身差の2着となった。

2月4日、中3週で迎えた6戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/不良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のアンサーザベルに3馬身の差をつけて制した。

3月7日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のアンサーザベルに2馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

4月13日、中4週で馬体重を前走から9kg絞って迎えた8戦目は、3歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り曇/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて14着に終わった。

6月13日、中8週で迎えた9戦目は、3歳戦の海風スプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、タイヨウガデテキタに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月6日、中2週で迎えた10戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、繁田健一騎手を鞍上に迎えて、秋風スプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のアンサーザベルに4馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

10月20日、中2週で迎えた12戦目は、旋風スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のブルークリクィンに3馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

11月17日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、カムイユカラスプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のロッキーダンサーに2馬身半の差をつけて6勝目を手にした。

12月11日、中2週で迎えた14戦目は、東京スポーツ盃（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のトーセンラヴに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2009年）

1月7日、中3週で迎えた15戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（8戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のフリートアピールをクビ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

5月7日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、ゴールデンスプリント（船橋ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（9戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のジルディーディーに2馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

6月18日、中5週で迎えた17戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（10戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7歳（2012年）

1月11日、約31か月の休養明けで迎えた18戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

3月8日、中7週で迎えた19戦目は、ブラッドストーン賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は繁田健一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

4月30日、中7週で迎えた20戦目は、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（11戦6勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて6着に敗れた。

6月12日、中5週で迎えた21戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は繁田健一騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

8歳（2013年）

5月7日、約11か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦の閃光スプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は森泰斗騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい11着に終わった。

6月11日、中4週で迎えた23戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって12着に終わった。

7月15日、中4週で迎えた24戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい10着に終わった。