キスラー（2016年生、母シャンパンドーロ）

キスラー（2016年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時14歳）と交配したシャンパンドーロが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、インゼルによって2億1,060万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

2月3日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドンキースタイルを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

6月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの生田特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に敗れた。

4歳（2020年）

8月16日、約13か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったマックスに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月6日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に敗れた。

9月27日、中2週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のラデツキーに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2021年）

1月5日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 小雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったフローリンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月21日、中7週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したチェルアルコにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月23日、中8週で迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラスの是政特別（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、抜け出したサンビュートにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月13日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの八王子特別（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

11月27日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの江坂特別（阪神芝2600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（10戦2勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず5着に敗れた。

6歳（2022年）

1月15日、中6週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（11戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

1月29日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（12戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

4月30日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（13戦2勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のダノンブレットに1馬身1/4の差をつけて久々に白星を挙げた。

5月22日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（14戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウフンジンを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って優勝

10月23日、約5か月の休み明けで迎えた18戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

7歳（2023年）

2月4日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた20戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

4月30日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

6月17日、中6週で迎えた22戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、スレイプニルステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず12着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた23戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、名鉄杯（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

9月2日、中6週で迎えた24戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月24日、中2週で迎えた25戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧加矢太騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウキリモンに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月28日、中4週で迎えた26戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧加矢太騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8歳（2024年）

2月10日、約3か月半の休養明けで迎えた27戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

6月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（京都障害芝3170m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。3着に入った。