メイショウフンジン（2018年生、母シニスタークイーン）

メイショウフンジン（2018年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+奮迅」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のホッコータルマエ（当時9歳）と交配したシニスタークイーンが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は宮内牧場。2023年のダイオライト記念(Jpn2)で3着に入った他、2023年の白山大賞典(Jpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、宮内牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、松本好雄によって810万円で落札された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

12月26日、デビュー戦は酒井学騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

3歳（2021年）

1月9日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったダンツトレノに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

1月30日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のヴェノムに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月20日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、勝ったゴールドハイアーにねじ伏せられて5馬身差の2着となった。

3月14日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月16日、中8週で迎えた6戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

8月14日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は酒井学騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では見せ場なく13着に敗れた。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサトノスライヴに3馬身半の差をつけて2勝目を収める

11月21日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダノンラスターをクビ差振り切って3勝目を収める

4歳（2022年）

3月13日、約3か月半の休養明けで迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの灘ステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、抜け出したレッドソルダードに半馬身届かず2着となった。

3月27日、中1週で迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの鈴鹿ステークス（中京ダート1900m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

4月30日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの横浜ステークス（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月22日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（9戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、キスラーに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月19日、中3週で迎えた14戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオークランドサラブレッドレーシングトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のエマージングロールに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月18日、中3週で迎えた15戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

10月23日、約3か月の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（10戦2勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

11月6日、中1週で迎えた17戦目は、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（11戦2勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

11月27日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（12戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5歳（2023年）

2月4日、中9週で迎えた19戦目は、アルデバランステークス（中京ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（13戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のホウオウルバンをクビ差振り切って5勝目を挙げた。

2月25日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（14戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて、最後は2着のヘラルドバローズをクビ差振り切って優勝

3月15日、中2週で迎えた21戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（15戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

5月20日、中8週で迎えた22戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（16戦4勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた23戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの三宮ステークス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

7月17日、中4週で迎えた24戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は酒井学騎手（17戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月26日、中9週で迎えた25戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、ウィルソンテソーロに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月23日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

12月21日、中3週で馬体重を前走から9kg戻して迎えた27戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は酒井学騎手（18戦4勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

6歳（2024年）

2月12日、中7週で迎えた28戦目は、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（19戦4勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

4月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は原優介騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリチュアルに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。