エマージングロール（2018年生、母フィーリングトーン）

エマージングロール（2018年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「新たな役割。父名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時18歳）と交配したフィーリングトーンが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地15戦4勝2着2回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2021年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月1日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

11月28日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフランスゴデイナに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

3歳（2021年）

6月20日、約7か月の休み明けで迎えた3戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のウォーターボンボンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月3日、中1週で迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアンジェリーブルに約10馬身の大差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8月29日、中7週で迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの苫小牧特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（2戦2勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

10月3日、中4週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトモジャリアを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

12月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの北総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山武史騎手（4戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて最後はテリオスベルと並んで6着同着となった。

4歳（2022年）

6月19日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのオークランドサラブレッドレーシングトロフィー（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したメイショウフンジンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

7月10日、中2週で迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの天の川ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るペイシャキュウを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って先頭ゴールを果たした。

8月13日、中4週で迎えた10戦目は、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

11月20日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって11着に敗れた。

5歳（2023年）

3月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg絞って迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では見所を作れず16着に敗れた。

5月27日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では決め手が足りず12着に終わった。

11月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（京都ダート1900m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。

デビュー前

田中正人厩舎（大井）へ入厩。

1月26日、デビュー戦は達城龍次騎手を鞍上に据えて、ジャニュアリー賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。9頭立ての7番ゲートからスタート。出走取消となった。

6歳（2024年）

2月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、如月賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

2月26日、中0週で迎えた17戦目は、ブリリアントカップトライアル（大井ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で西啓太騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着を確保した。

4月12日、中6週で迎えた18戦目は、谷内貫太騎手を鞍上に迎えて、エイプリル賞（大井ダート2000m 晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

4月26日、中1週で迎えた19戦目は、サンケイスポーツ賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は西啓太騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。