ペイシャキュウ（2016年生、母ママキジャ）

ペイシャキュウ（2016年5月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+Queenの頭文字」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時20歳）と交配したママキジャが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は隆栄牧場。2021年の大沼ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

蛯名利弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

2月10日、デビュー戦は山田敬士騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は412kg。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に終わった。

3月3日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月23日、中2週で迎えた3戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 雨/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキャンディスイートに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

4歳（2020年）

1月11日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したエンドーツダを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

1月25日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるような伸びを見せたが、伸びてきたメダリオンモチーフ決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

2月16日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野中悠太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月14日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で野中悠太郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は山田敬士騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

5月3日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のピクシーメイデンに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月23日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月19日、中7週で迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスの駒場特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は山田敬士騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

9月6日、中6週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田敬士騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露し、3着に入った。

9月26日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 小雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で山田敬士騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

11月14日、中6週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの相馬特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田敬士騎手（7戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したミステリオーソにアタマ差届かず2着に惜敗した。

12月5日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で山田敬士騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（2021年）

1月23日、中6週で迎えた17戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に終わった。

4月24日、中9週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

6月13日、中6週で迎えた20戦目は、秋山稔樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るフルデプスリーダーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて勝利をモノにする

6月27日、中1週で迎えた21戦目は、大沼ステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月25日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのUHB杯（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山稔樹騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

8月14日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上3勝クラスの羊蹄山ステークス（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山稔樹騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

9月26日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの内房ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で秋山稔樹騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

11月13日、中6週で迎えた25戦目は、3歳以上3勝クラスの奥羽ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で秋山稔樹騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6歳（2022年）

1月5日、中7週で迎えた26戦目は、4歳以上3勝クラスの招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

1月23日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの豊前ステークス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は秋山稔樹騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に敗れた。

4月30日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの東北ステークス（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で秋山稔樹騎手（7戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に敗れた。

7月10日、中9週で迎えた29戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの天の川ステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、エマージングロールにクビ差交わされて2着に惜敗した。

8月13日、中4週で迎えた30戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスのTVh賞（札幌ダート1700m 雨/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

9月25日、中5週で迎えた31戦目は、3歳以上3勝クラスの内房ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に敗れた。

11月12日、中6週で迎えた32戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの奥羽ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったジャズブルースに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

12月18日、中4週で迎えた33戦目は、3歳以上3勝クラスの北総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。

2022年12月21日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。