ピクシーメイデン（2016年生、母ピクシープリンセス）

ピクシーメイデン（2016年3月22日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「妖精+乙女。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のエンパイアメーカー（当時16歳）と交配したピクシープリンセスが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

3月16日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は468kg。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に敗れた。

4月6日、中2週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、4着に入った。

5月5日、中3週で迎えた3戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

6月16日、中5週で迎えた4戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

7月7日、中2週で迎えた5戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したププッピドゥにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月20日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

8月17日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に敗れた。

4歳（2020年）

3月29日、約7か月半の休み明けで迎えた8戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/不良）に出走。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、伸びてきたサルサレイア決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、逃げるドゥエルメスにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月3日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は西村淳也騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったペイシャキュウにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

6月21日、中6週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、伸びてきたエバンタイユドール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマーブルサニーに3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

7月19日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、逃げるホウオウヒミコを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のラフリッグフェルをアタマ差振り切って順当に勝利した。

12月5日、中4週で迎えた15戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2021年）

1月23日、中6週で迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

2月27日、中4週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったラヴォアドゥースに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月4日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月16日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったメイショウヨソユキに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

6月12日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったショウナンナデシコにねじ伏せられて6馬身差の2着に敗北した。

9月25日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったスノームーンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月31日、中4週で迎えた22戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスのおけさ特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったタマモパッションを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月4日、中4週で迎えた23戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの中京スポニチ賞（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったワンダーシエンプロに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6歳（2022年）

1月30日、中5週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの平尾台特別（小倉ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマートアリエルを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

2022年2月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。