ドゥエルメス（2016年生、母ベルモントエルメス）

ドゥエルメス（2016年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「母の継承者として(母の名前より)」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のスマートファルコン（当時11歳）と交配したベルモントエルメスが11歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はアサヒ牧場。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、浜口牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ディアレストクラブによって345.6万円で落札された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

10月14日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、勝ったヴァイトブリックにねじ伏せられて約10馬身差の2着となった。

11月10日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエールドールに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月8日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

3歳（2019年）

3月23日、約3か月半の休み明けで迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた5戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

9月28日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

10月20日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月17日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたブリリアントリリー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月28日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4歳（2020年）

2月23日、中7週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず5着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた13戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた15戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のピクシーメイデンをクビ差振り切って久々に勝ち星を挙げた。

5月23日、中4週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

9月26日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

10月11日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 曇/重）に出走。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

5歳（2021年）

1月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く15着に終わった。

4月28日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、西啓太騎手を鞍上に迎えて、デネボラ賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい6着に終わった。

8月3日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、シーブリーズ賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクローストゥミーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月8日、中4週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた23戦目は、2007 フジノウェーブJBC 賞（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で達城龍次騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

10月31日、中7週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた24戦目は、サンタアニタウィーク賞（大井ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で達城龍次騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。