ウィルソンテソーロ（2019年生、母チェストケローズ）

ウィルソンテソーロ（2019年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より+冠名」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時7歳）と交配したチェストケローズが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はリョーケンファーム株式会社。2023年のチャンピオンズカップ(G1)で2着に入った他、2023年の東京大賞典(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

高木登厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2021年）

8月28日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

3歳（2022年）

6月26日、約10か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

8月28日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサトノギベオンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約11馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

10月15日、中6週で迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグリュースゴットに5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

11月12日、中3週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダイシンピスケスに1馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2023年）

1月5日、中7週で迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスの招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦3勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るベストリーガードを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月19日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、名古屋城ステークス（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月2日、中5週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドライスタウトをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

7月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテリオスベルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを獲得した。

9月26日、中9週で迎えた11戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るメイショウフンジンを次元の違う末脚で半馬身差し切って3連勝で3つ目の重賞タイトルを手にした。

11月3日、中4週で迎えた12戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた13戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したレモンポップを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月29日、中3週で迎えた14戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、ウシュバテソーロに半馬身交わされて2着となった。

5歳（2024年）

2月18日、中6週で迎えた15戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。