ダイシンピスケス（2018年生、母ダイシンキャンディ）

ダイシンピスケス（2018年3月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+うお座」。毛色は鹿毛。種牡馬のマジェスティックウォリアー（当時13歳）と交配したダイシンキャンディが10歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は中原牧場。2024年の仁川ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

8月16日、デビュー戦は亀田温心騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み3着に沈んだ。

8月29日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で亀田温心騎手（1戦0勝）。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず3着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中京ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で亀田温心騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月19日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

3歳（2021年）

1月28日、中5週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた5戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のジャニュアリーフラワー賞（川崎ダート1500m 雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るリーチアディールを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月21日、中2週で迎えた6戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた7戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

5月22日、中9週で迎えた8戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい11着に敗れた。

6月23日、中4週で迎えた9戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、ファンシーサドル特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚を見せたが、勝ったヴィクトリオーソにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

7月20日、中3週で迎えた10戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、ハートビートサドル（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

9月28日、中9週で迎えた11戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、フレンドリーサドル特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。

10月27日、フェイスフルブーツ特別（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は笹川翼騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のブルームラッシュを半馬身振り切って2勝目を手にした。

12月11日、中5週で迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの犬山特別（中京ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚を失くしてしまい最後はレッドレビンと並んで13着同着となった。

4歳（2022年）

1月5日、中3週で迎えた14戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

2月12日、中4週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

3月16日、中4週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた16戦目は、はりまや盃（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの尾瀬特別（福島ダート1700m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は松本大輝騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

5月8日、中1週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの立川特別（東京ダート1600m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月28日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの五泉特別（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は松本大輝騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

6月11日、中1週で迎えた20戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの青梅特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

7月17日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの駒場特別（函館ダート1700m 雨/重）に出走。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

9月17日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は松本大輝騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったビヨンドザファザーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

10月16日、中3週で迎えた23戦目は、3歳以上2勝クラスの菅名岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松本大輝騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

11月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったウィルソンテソーロにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

11月27日、中1週で迎えた25戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのアプローズ賞（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

5歳（2023年）

1月8日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた26戦目は、4歳以上2勝クラスの濃尾特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に敗れた。

2月5日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた27戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの由布院特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず16着に敗れた。

10月17日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた28戦目は、ミズナラ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は笹川翼騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

2022年3月23日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

11月11日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたクインズジュピタ決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月26日、中1週で迎えた30戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのアプローズ賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したコスタノヴァを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

12月24日、中3週で迎えた31戦目は、3歳以上2勝クラスのクリスマスエルフ賞（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサンデーファンデーに4馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

6歳（2024年）

1月21日、中3週で迎えた32戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のプリンスミノルをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

2月24日、中4週で迎えた33戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のウェルカムニュースをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。