レモンポップ（2018年生、母Unreachable）

レモンポップ（2018年2月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「レモンスカッシュ」。毛色は栗毛。種牡馬のLemon Drop Kid（当時22歳）と交配したUnreachableが10歳のときに産んだ仔が本馬である。2023年のフェブラリーステークス(G1)に勝利した他、2023年のチャンピオンズカップ(G1)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

11月7日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1300m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のサトノムスタングに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月28日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのカトレアステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタケルペガサスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

3歳（2021年）

12月12日、約12か月半の休養明けで迎えた3戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの夙川特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったケイアイドリーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

1月5日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったトーセンアランに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

1月30日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のノーリスに3馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファシネートゼットに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月28日、中4週で迎えた7戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（4戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のタガノビューティーに2馬身半の差をつけてファンの期待に応えた。

10月30日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（5戦5勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のタイセイサムソンに4馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

11月12日、中1週で迎えた9戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（6戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、伸びてきたギルデッドミラー決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

5歳（2023年）

1月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（7戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のギルデッドミラーを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を掴み取った。

2月19日、中2週で迎えた11戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、自慢の末脚を炸裂させて、最後は2着のレッドルゼルに1馬身半の差をつけてダートマイル王の称号を手に入れた。

10月9日、約7か月半の休み明けで迎えた12戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイグナイターに約12馬身の大差をつけて2つ目のG1タイトルを獲得した。

12月3日、中7週で迎えた13戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（2戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のウィルソンテソーロに1馬身1/4の差をつけてダート最強馬の称号を奪取した。