タガノビューティー（2017年生、母スペシャルディナー）

タガノビューティー（2017年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+美しい」。毛色は鹿毛。種牡馬のヘニーヒューズ（当時14歳）と交配したスペシャルディナーが13歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は有限会社新冠タガノファーム。2023年のかしわ記念(Jpn1)で2着に入った他、2024年のフェブラリーステークス(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

8月10日、デビュー戦は石橋脩騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のシゲルミカヅキに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月15日、中8週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのプラタナス賞（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のセランに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

12月15日、中8週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。芝レース及びG1級競走への出走は初となった。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3の日刊スポーツ賞シンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

2月23日、中5週で迎えた5戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカフェファラオを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月21日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

9月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの日進特別（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったハギノアレグリアスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスマッシングハーツに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月15日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のモレッキを半馬身振り切って1番人気に応えた。

4歳（2021年）

1月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（3戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線に入ると、前で粘るピンシャンを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って4勝目を手にした。

2月14日、中1週で迎えた13戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（4戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したスリーグランドを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月13日、中3週で迎えた14戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（5戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

4月24日、中5週で迎えた15戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（6戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のブルベアイリーデをクビ差振り切って5勝目を手中に収めた。

5月29日、中4週で迎えた16戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（7戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグレートウォリアーをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

11月13日、約5か月半の休み明けで迎えた17戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で石橋脩騎手（8戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

12月5日、中2週で迎えた18戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋脩騎手（9戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

5歳（2022年）

1月30日、中7週で迎えた19戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月12日、中5週で迎えた20戦目は、ポラリスステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（10戦6勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、4着に終わった。

5月3日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（11戦6勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月28日、中3週で迎えた22戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（12戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったレモンポップに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

6月25日、中3週で迎えた23戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（13戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月10日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（14戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

11月12日、中4週で迎えた25戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（15戦6勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた26戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋脩騎手（16戦6勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

6歳（2023年）

1月29日、中7週で迎えた27戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で石橋脩騎手（17戦6勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

3月11日、中5週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で石橋脩騎手（18戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のブルベアイリーデをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

5月4日、中7週で迎えた29戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で石橋脩騎手（19戦7勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたメイショウハリオ決め手に屈してクビ差の2着となった。

7月9日、中8週で迎えた30戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で石橋脩騎手（20戦7勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に敗れた。

10月9日、約3か月の休養明けで迎えた31戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で石橋脩騎手（21戦7勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

11月11日、中4週で迎えた32戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で石橋脩騎手（22戦7勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で急追したが、抜け出したドライスタウトを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

7歳（2024年）

1月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた33戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で石橋脩騎手（23戦7勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず13着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた34戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で石橋脩騎手（24戦7勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。