メイショウハリオ（2017年生、母メイショウオウヒ）

メイショウハリオ（2017年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+世界一速いハリオアマツバメより」。毛色は栗毛。種牡馬のパイロ（当時12歳）と交配したメイショウオウヒが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。2023年の帝王賞(Jpn1)を連覇した他、2023年のかしわ記念(Jpn1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岡田稲男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

4月5日、デビュー戦は菱田裕二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

4月18日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリュウグウハヤブサに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月16日、中3週で迎えた3戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 雨/重）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に終わった。

8月23日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

9月6日、中1週で迎えた5戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のティートラップをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

4歳（2021年）

1月23日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの小倉城特別（小倉ダート1700m 雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のメイショウヨカゼをクビ差振り切って3勝目を手にした。

5月2日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの天満橋ステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず10着に敗れた。

5月30日、中3週で迎えた10戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの薫風ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のバンブトンハートに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手にした。

7月17日、中6週で迎えた11戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、勝ったケンシンコウに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

10月16日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したライトウォーリアにアタマ差届かず2着となった。

11月7日、中2週で迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のロードブレスをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月5日、中3週で迎えた14戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

5歳（2022年）

3月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた15戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のケンシンコウを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手にした。

5月21日、中7週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた16戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

6月29日、中5週で迎えた17戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のチュウワウィザードをクビ差振り切って初のG1タイトルを手中に収めた。

11月3日、約4か月の休み明けで迎えた18戦目は、Jpn1のJBCクラシック（盛岡ダート2000m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月29日、中7週で迎えた19戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

6歳（2023年）

2月19日、中6週で迎えた20戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月4日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（8戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノビューティーをクビ差振り切って2つ目のG1タイトルを奪取した。

6月28日、中7週で迎えた22戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で浜中俊騎手（9戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のクラウンプライドをハナ差振り切ってG1・3勝目を挙げた。

11月3日、約4か月半の休み明けで迎えた23戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で浜中俊騎手（10戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた24戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で浜中俊騎手（11戦5勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。