ケンシンコウ（2017年生、母マトゥリアルカ）

ケンシンコウ（2017年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のパイロ（当時12歳）と交配したマトゥリアルカが12歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は静内山田牧場。2020年のレパードステークス(G3)に勝利した他、2022年のマーチステークス(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、鮫川啓一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、天野克彦によって583.2万円で落札された。

小西一男厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月30日、デビュー戦は小林凌大騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。馬体重は476kg。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

12月22日、中2週で迎えた2戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のブリジャールをアタマ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3歳（2020年）

2月1日、中5週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

2月29日、中3週で迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5月3日、中8週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（3戦1勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のオンリーワンボーイに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

6月21日、中6週で迎えた6戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月9日、中6週で迎えた7戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は丸山元気騎手（4戦2勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のミヤジコクオウに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

11月14日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、G3の東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（5戦3勝）。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい11着に敗れた。

4歳（2021年）

4月18日、約5か月の休養明けで迎えた9戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（6戦3勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

5月22日、中4週で迎えた10戦目は、G3の平安ステークス（中京ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

7月17日、中7週で迎えた11戦目は、ジュライステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（7戦3勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のメイショウハリオに5馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

8月28日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（8戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

12月11日、約3か月半の休み明けで迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（9戦4勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

5歳（2022年）

1月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（10戦4勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

3月27日、中8週で迎えた15戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（11戦4勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたメイショウハリオ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

5月1日、中4週で迎えた16戦目は、吾妻小富士ステークス（福島ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で丸山元気騎手（12戦4勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

7月24日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

9月18日、中7週で迎えた18戦目は、ラジオ日本賞（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

6歳（2023年）

1月8日、約3か月半の休み明けで迎えた19戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた20戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた21戦目は、T.バシュロ騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に終わった。

3月26日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

7歳（2024年）

1月28日、約10か月半の休み明けで迎えた23戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚が残っておらず16着に終わった。