カフェファラオ（2017年生、母Mary’s Follies）

カフェファラオ（2017年3月3日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のAmerican Pharoah（当時5歳）と交配したMary's Folliesが12歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年のフェブラリーステークス(G1)を連覇した他、2022年のマイルチャンピオンシップ南部杯(Jpn1)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

12月14日、デビュー戦はR.ムーア騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバーナードループに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

2月23日、中9週で迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のタガノビューティーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月21日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のデュードヴァンに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

7月8日、中1週で迎えた4戦目は、3歳Jpn1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 曇/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でD.レーン騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

10月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（中京ダート1900m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサクラアリュールを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

12月6日、中8週で迎えた6戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

4歳（2021年）

2月21日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエアスピネルを3/4馬身振り切ってダートマイル王の座を掴み取った。

5月5日、中9週で迎えた8戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

7月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

12月5日、約4か月半の休み明けで迎えた10戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

5歳（2022年）

2月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るテイエムサウスダンを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて連覇を達成した。

6月5日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて17着に終わった。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた13戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るヘリオスを強烈な末脚でハナ差だけ差し切って3つ目のG1タイトルを奪取した。

2021年5月12日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

6歳（2023年）

2月25日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のサウジカップ（サウジアラビア・ジャナドリヤダート1800m）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。3着に終わった。

12着に終わった。

6月4日、中9週で迎えた16戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての18番人気で16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（Road to JBC）（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

2021年5月12日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。