ピンシャン（2017年生、母Beauty and Light）

Pingxiang

2017.03.14

ピンシャン（2017年3月14日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「中国の地名」。毛色は栗毛。種牡馬のSpeightstown（当時19歳）と交配したBeauty and Lightが5歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年のすばるステークス(オープン)に勝利した他、2021年の天保山ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月27日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月16日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたグッドマックス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

12月1日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はエーティーロンドンと並んで2着同着となった。

12月22日、中2週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

3歳（2020年）

1月18日、中3週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のプリモダルクに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

2月29日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。

9月30日、約7か月の休養明けで迎えた8戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップ マース賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビュレットベリーに約14馬身の大差をつけてファンの期待に応えた。

12月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく14着に敗れた。

4歳（2021年）

1月23日、中3週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のイバルに1馬身半の差をつけて優勝

1月30日、連闘で迎えた11戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、タガノビューティーにアタマ差交わされて2着に惜敗した。

3月6日、中4週で迎えた12戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

4月25日、中6週で迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のバンブトンハートをハナ差振り切って制した。

6月26日、中8週で迎えた14戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のバティスティーニに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月6日、G1のブリーダーズカップ・ダートマイル（アメリカ合衆国・デルマーダート1609m）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

5歳（2022年）

1月8日、中8週で迎えた16戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘りで持ち堪えて、最後は2着のヴァニラアイスに1馬身の差をつけて制した。

デビュー前

森秀行厩舎（JRA）へ入厩。

3月16日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番ゲートからスタート。出走取消となった。

4月20日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

9月10日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、4着に入った。

9月24日、中1週で迎えた20戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に敗れた。

10月30日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

12月11日、中5週で迎えた22戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に終わった。

6歳（2023年）

3月11日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい13着に終わった。

5月14日、中8週で迎えた24戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。

11月19日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた26戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。