スリーグランド（2017年生、母プリモタイム）

スリーグランド（2017年5月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+生産牧場名より」。毛色は栗毛。種牡馬のシニスターミニスター（当時14歳）と交配したプリモタイムが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。2021年の黒船賞(Jpn3)で2着に入った他、2021年の栗東ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、グランド牧場から「北海道サマープレミアムセールサラブレッド1歳」に上場され、永井商事によって1,836万円で落札された。

高橋義忠厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

10月5日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

11月9日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

3歳（2020年）

3月4日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、吉井章騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のマーチフラワー賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイツーポンドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月25日、中6週で迎えた5戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のハクアイブラックに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

5月3日、連闘で迎えた6戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入り込んだ。

6月27日、中7週で迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラスの清里特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したグレートウォリアーを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月19日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの神鍋特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では非凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

9月13日、中7週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で太宰啓介騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したイメルを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

10月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のオーロラテソーロに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月23日、中5週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコパノマーキュリーをクビ差振り切って制した。

4歳（2021年）

1月11日、中6週で迎えた12戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のタガノビューティーに3馬身の差をつけて5勝目を手にした。

3月16日、中3週で迎えた14戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったテイエムサウスダンに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

5月16日、中8週で迎えた15戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったメイショウオーパスにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中1週で迎えた16戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

10月10日、約4か月半の休養明けで迎えた17戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったヘリオスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

11月13日、中4週で迎えた18戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5歳（2022年）

1月8日、中7週で迎えた19戦目は、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

1月30日、中2週で迎えた20戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

4月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

5月28日、中4週で迎えた22戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見せ場なく13着に敗れた。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、エニフステークス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

11月20日、中9週で迎えた24戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

6歳（2023年）

3月11日、約3か月半の休養明けで迎えた25戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた26戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

2023年4月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月13日、中4週で迎えた27戦目は、永森大智騎手を鞍上に迎えて、一般A B（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るコスモリミックスを自慢の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月18日、中4週で迎えた28戦目は、汗見川特別（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で永森大智騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったジョウショーリードに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月16日、中3週で迎えた29戦目は、一般A3（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で永森大智騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のペイシャワキアをクビ差振り切って断トツ人気に応えた。

8月20日、中4週で迎えた30戦目は、塚本雄大騎手を鞍上に迎えて、一般A3（高知ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のペイシャワキアに2馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

9月18日、中3週で迎えた31戦目は、一般A2（高知ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は永森大智騎手（3戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月21日、中4週で迎えた32戦目は、レッドファルクス賞（高知ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は塚本雄大騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた33戦目は、一般A3（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は永森大智騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したナムラゴロフキンを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

12月16日、中3週で迎えた34戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、ターコイズ特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず3着に敗れた。

2021年6月10日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。

7歳（2024年）

3月26日、約3か月半の休養明けで迎えた35戦目は、妹尾浩一朗騎手を鞍上に迎えて、一般A B（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシンギングロードに1馬身の差をつけて9勝目を手にした。

4月13日、中2週で迎えた36戦目は、一般B3（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で妹尾浩一朗騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のペイシャワールドに1馬身の差をつけて10勝目を達成した。