ギルデッドミラー（2017年生、母タイタンクイーン）

ギルデッドミラー（2017年2月19日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「金色の鏡。本馬の血統より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のオルフェーヴル（当時9歳）と交配したタイタンクイーンが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、2022年の武蔵野ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,500万円（7万×500口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月13日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 小雨/稍重）に出走。馬体重は472kg。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るステラドーロを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

9月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、牝馬限定2歳1勝クラスのサフラン賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた3戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（2020年）

2月16日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスのこぶし賞（京都芝1600m 雨/重）に出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたサトノインプレッサ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のグランレイに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月18日、中5週で迎えた6戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったタイセイビジョンにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

7月19日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のトヨタ賞中京記念（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

10月18日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

12月12日、中7週で迎えた10戦目は、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

4歳（2021年）

2月20日、中9週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したイベリスを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

4月10日、中6週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

6月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、TVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

10月30日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G2のMBS賞スワンステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

12月18日、中6週で迎えた15戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5歳（2022年）

2月19日、中8週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（5戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、6着に終わった。

4月2日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月14日、中5週で迎えた18戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に敗れた。

8月21日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のノンライセンスをクビ差振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

10月10日、中6週で迎えた20戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したデシエルトを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月12日、中4週で迎えた21戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレモンポップをハナ差振り切って待望の重賞初制覇を果たした。

6歳（2023年）

1月29日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で三浦皇成騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したレモンポップに半馬身届かず2着に敗北した。

2023年2月9日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。