イベリス（2016年生、母セレブラール）

イベリス（2016年3月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「花名。花言葉『初恋の思い出』」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したセレブラールが13歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は土居牧場。2019年のセントウルステークス(G2)で3着に入った他、2019年のアーリントンカップ(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

9月9日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は446kg。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた3戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミリオンゲームを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

12月15日、中7週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のさざんか賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のエイティーンガールに3馬身の差をつけて優勝

3歳（2019年）

3月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

4月13日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のカテドラルをクビ差振り切って初の重賞タイトルをゲットした。

5月5日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい16着に終わった。

9月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた9戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

12月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚にキレが無く17着に敗れた。

4歳（2020年）

1月11日、中2週で迎えた11戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

7月26日、約6か月半の休養明けで迎えた12戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（6戦2勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた13戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

8月30日、中1週で迎えた14戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

11月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月12日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、リゲルステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、6着を確保した。

12月26日、中1週で迎えた17戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に敗れた。

5歳（2021年）

2月20日、中7週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のギルデッドミラーに1馬身半の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

4月10日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり6着に敗れた。

5月16日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦1勝）。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り18着に終わった。

10月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（5戦1勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に終わった。

12月18日、中8週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた22戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（6戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に終わった。