ケイアイドリー（2017年生、母アルヴェナ）

ケイアイドリー（2017年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+ニュージーランドの地名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時12歳）と交配したアルヴェナが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は隆栄牧場。2023年の北海道スプリントカップ(Jpn3)に勝利した他、2023年の兵庫ゴールドトロフィー(ハンデJpn3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2020年）

1月6日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

2月2日、中3週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、勝ったサンデーミラージュにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

4月12日、中9週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り込んで、最後は2着のシャープレシオに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月18日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（2021年）

1月24日、約6か月半の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上1勝クラス（中京ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

2月6日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラスの角島特別（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッドブロンクスに5馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

11月14日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスのドンカスターカップ（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで息を切らすことなく走り抜いたが、ランドボルケーノにハナ差交わされて2着に甘んじた。

12月12日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの夙川特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のレモンポップに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5歳（2022年）

2月19日、中9週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの播磨ステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたアドマイヤルプス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3月20日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの鳴門ステークス（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で藤岡康太騎手（7戦3勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルタイタンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツの支持に応えた。

4月30日、中5週で迎えた12戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で藤岡康太騎手（8戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月25日、中7週で迎えた13戦目は、天保山ステークス（阪神ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は8戦連続で藤岡康太騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルタイタンを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて5勝目をマークした。

10月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で藤岡康太騎手（10戦5勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた15戦目は、オータムリーフステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は10戦連続で藤岡康太騎手（11戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、伸びてきたオーヴァーネクサス決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

12月4日、中5週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で藤岡康太騎手（12戦5勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた17戦目は、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で藤岡康太騎手（13戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のスナークダヴィンチに1馬身半の差をつけて6勝目をつかんだ。

6歳（2023年）

2月19日、中7週で迎えた18戦目は、大和ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は13戦連続で藤岡康太騎手（14戦6勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のジェネティクスに1馬身半の差をつけて7勝目を手にした。

3月14日、中2週で迎えた19戦目は、Jpn3の黒船賞（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は14戦連続で藤岡康太騎手（15戦7勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

4月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は15戦連続で藤岡康太騎手（16戦7勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、抜け出したリュウノユキナを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

6月1日、中5週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた21戦目は、Jpn3の北海道スプリントカップ（門別ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で藤岡康太騎手（17戦7勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアイオライトに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を奪取した。

10月4日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から11kg絞って迎えた22戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は17戦連続で藤岡康太騎手（18戦8勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた23戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は18戦連続で藤岡康太騎手（19戦8勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず9着に敗れた。

12月20日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/稍重）に59.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は19戦連続で藤岡康太騎手（20戦8勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したサンライズホークに3/4馬身届かず2着となった。