ジェネティクス（2017年生、母ソラコマチ）

ジェネティクス（2017年2月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「遺伝学。父、母父より優秀なスプリンター資質の継承を願って」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時21歳）と交配したソラコマチが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は村上牧場。2020年のりんくうステークス(オープン)に勝利した他、2023年の大和ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、村上牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、ノーザンファームによって1,512万円で落札された。

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月15日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は500kg。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアウトウッズに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

9月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳1勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたファシネートゼット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中5週で迎えた3戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3歳（2020年）

2月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマティアスに3馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

6月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のサンライズカラマに2馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

7月25日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの越後ステークス（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

10月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上3勝クラスの藤森ステークス（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のサダムスキャットに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月6日、中7週で迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のレシプロケイトをハナ差振り切って5勝目を手中に収めた。

4歳（2021年）

5月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、天王山ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

9月25日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場なく7着に敗れた。

11月14日、中6週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、室町ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5歳（2022年）

3月20日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

10月8日、約6か月半の休み明けで迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、大阪スポーツ杯（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず11着に敗れた。

11月13日、中4週で迎えた14戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

6歳（2023年）

2月19日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったケイアイドリーにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

6月4日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの松風月ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。