マティアス（2017年生、母ブロッケン）

マティアス（2017年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ヘブライ語で『神から授かった』に由来する人名」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時21歳）と交配したブロッケンが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大道牧場。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上2勝クラス。

経歴

デビュー前

本田優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

11月2日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサダムスキャットに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのカトレア賞（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

3歳（2020年）

2月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に敗れた。

2月29日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったジェネティクスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3月15日、中1週で迎えた5戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

8月2日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したジョイウインに半馬身届かず2着に敗北した。

8月16日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したレディオマジックを捕まえ切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月5日、中2週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したパイプラインにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月10日、中4週で迎えた10戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したグーテンモルゲンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月7日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシゲルキンセイに7馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

12月20日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの高砂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

4歳（2021年）

2月20日、中8週で迎えた14戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエンプティチェアを上がり2位タイの末脚でアタマ差だけ差し切って勝利を手に入れた。

12月26日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの2021フェアウェルステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では脚を伸ばせず16着に終わった。

5歳（2022年）

3月5日、中9週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、4歳以上3勝クラスの橿原ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月3日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚を伸ばせず16着に敗れた。

5月21日、中6週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた18戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの八海山ステークス（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に終わった。

7月23日、中8週で迎えた19戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの安達太良ステークス（福島ダート1150m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

9月11日、中6週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの浜松ステークス（中京ダート1200m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は泉谷楓真騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

10月23日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの天王寺ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で泉谷楓真騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上3勝クラスの姫路ステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

2022年11月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6歳（2023年）

4月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた23戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C3 15（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマリヨンヌに3馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

5月13日、中3週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた24戦目は、一般C3 12（高知ダート1300m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアジアンライナーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月28日、中1週で迎えた25戦目は、一般C3-9（高知ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のデスペハドに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

6月25日、中3週で迎えた26戦目は、ヒメユリ特別（高知ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、抜け出したマカオンブランにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月23日、中3週で迎えた27戦目は、林謙佑騎手を鞍上に迎えて、ヒギリ特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

11月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、香川県オリーブ牛特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた29戦目は、愛媛しまなみ特別（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（4戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエンダウメントに1馬身半の差をつけて7勝目を掴み取った。

7歳（2024年）

1月7日、中3週で迎えた30戦目は、たかし誕生日特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（5戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のネオヒューズに4馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

1月21日、中1週で迎えた31戦目は、大寒特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は林謙佑騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

1月28日、連闘で迎えた32戦目は、寒紅特別（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は赤岡修次騎手（6戦5勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のジュンツーポイントに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

2月21日、中2週で迎えた33戦目は、工藤史典祝32歳特別（高知ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（7戦6勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

デビュー前

田中守厩舎（高知）へ入厩。

2月28日、デビュー戦は赤岡修次騎手を鞍上に据えて、秀ちゃん誕生祭特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。10頭立ての8番ゲートからスタート。出走取消となった。

3月6日、中1週で迎えた34戦目は、一般C1-3（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（8戦6勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた35戦目は、一般C1-4（高知ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（9戦6勝）。11頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったコスモリミックスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

4月7日、中1週で迎えた36戦目は、一般C1-4（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は林謙佑騎手（2戦0勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のノクターナリティをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。