パイプライン（2017年生、母シンクスマイル）

パイプライン（2017年3月8日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「ハワイ、オアフ島のサーフィンの聖地」。毛色は鹿毛。種牡馬のスマートファルコン（当時12歳）と交配したシンクスマイルが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はリコーファーム。戦績は、中央平地21戦2勝2着3回、地方4戦0勝2着2回。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

田中剛厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

9月16日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。馬体重は486kg。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

10月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（2020年）

6月6日、約8か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったデルマクリスタルに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

6月27日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

8月23日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では自慢の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハーイに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のマティアスをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（2021年）

7月10日、約10か月半の休養明けで迎えた8戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（函館ダート1000m 雨/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

9月19日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの浦安特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦2勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に敗れた。

12月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの鹿島特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月19日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの高砂特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切り、3着に入った。

5歳（2022年）

7月30日、約7か月半の休養明けで迎えた12戦目は、3歳以上2勝クラスのおおぞら特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（4戦2勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

9月11日、中5週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したプレフェリータに3/4馬身届かず2着となった。

10月1日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したケイサンフリーゼを差し切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中9週で迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの夙川特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上2勝クラスのベストウィッシュカップ（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

6歳（2023年）

1月22日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続でM.デムーロ騎手（5戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく10着に敗れた。

3月18日、中7週で迎えた18戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続でM.デムーロ騎手（6戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

4月15日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上2勝クラスの袖ケ浦特別（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は7戦連続でM.デムーロ騎手（7戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

9月10日、約5か月の休養明けで迎えた20戦目は、3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続でM.デムーロ騎手（8戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

10月22日、中5週で迎えた21戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの妙高特別（新潟ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月4日、中5週で迎えた22戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、ノースウインド賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで踏ん張ったが、リコージーンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月26日、中2週で迎えた23戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、L-WING賞（大井ダート1000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったビルドアップに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

7歳（2024年）

1月23日、中3週で迎えた24戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、睦月賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい9着に敗れた。

2月14日、中2週で迎えた25戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、ビタースイート賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。競走中止となった。