アウトウッズ（2017年生、母プリームス）

アウトウッズ（2017年2月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「困難を乗り越えて(Out of the Woods)の略」。毛色は鹿毛。種牡馬のノヴェリスト（当時8歳）と交配したプリームスが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年の昇竜ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月15日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は524kg。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったジェネティクスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月17日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月7日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったアナザーエンドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3歳（2020年）

1月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスリーピートに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月9日、中4週で迎えた5戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るロマネスクを凄まじい末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて制した。

3月8日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したテイエムサウスダンに半馬身届かず2着となった。

5月3日、中7週で迎えた7戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた8戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

8月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

4歳（2021年）

9月19日、約14か月の休み明けで迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの浦安特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したサイファーシチーにクビ差届かず2着となった。

10月10日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田望来騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のスズカカナロアに1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

5歳（2022年）

2月27日、約4か月半の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に敗れた。