サイファーシチー（2018年生、母アイシークレット）

サイファーシチー（2018年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「暗号+冠名。母名より連想」。毛色は栗毛。種牡馬のスズカコーズウェイ（当時14歳）と交配したアイシークレットが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。主な勝ち鞍は2021年の3歳1勝クラス。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,000万円（2万×500口）で一口馬主が募集された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月3日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファイアダンサーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月14日、中5週で迎えた2戦目は、2歳1勝クラスのオキザリス賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

3歳（2021年）

1月23日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

3月14日、中6週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた5戦目は、小林凌大騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたラストサムライ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

4月10日、中1週で迎えた6戦目は、永野猛蔵騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り込んで、最後は2着のブーケオブアイリスをクビ差振り切って制した。

7月18日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上2勝クラス（福島ダート1150m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月19日、中8週で迎えた8戦目は、3歳以上2勝クラスの浦安特別（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で永野猛蔵騎手（2戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアウトウッズをクビ差振り切って制した。

10月9日、中2週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの播州ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

11月7日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスのフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は永野猛蔵騎手（3戦2勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4歳（2022年）

1月8日、中8週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で永野猛蔵騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

4月24日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で永野猛蔵騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

12月10日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で永野猛蔵騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

5歳（2023年）

1月22日、中5週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの江戸川ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で永野猛蔵騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

3月4日、中5週で迎えた15戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスのなにわステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

4月2日、中3週で迎えた16戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。

7月22日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのTUF杯（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は永野猛蔵騎手（8戦2勝）。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

2023年7月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6歳（2024年）

1月23日、約6か月の休み明けで迎えた18戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、睦月賞（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に終わった。

3月21日、中7週で迎えた19戦目は、アクアマリン賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

4月8日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、新原周馬騎手を鞍上に迎えて、プリマヴェーラ賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き12着に終わった。

4月23日、中1週で迎えた21戦目は、沢田龍哉騎手を鞍上に迎えて、ニュートラック福島賞（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。