ファイアダンサー（2018年生、母エンジェヌー）

ファイアダンサー（2018年3月7日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「火踊りのダンサー」。毛色は青鹿毛。種牡馬のパイロ（当時13歳）と交配したエンジェヌーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2023年のルミエールオータムダッシュ(オープンハンデ)で2着に入った他、2023年の韋駄天ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月3日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では弾けるように急駛したが、サイファーシチーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月5日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて、最後は2着のロングジャーニーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月27日、中2週で迎えた3戦目は、2歳1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見所を作れず11着に敗れた。

3歳（2021年）

3月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

5月2日、中5週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

5月29日、中3週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は津村明秀騎手（3戦1勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に敗れた。

7月4日、中4週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったスイートクラウンに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月25日、中9週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

10月31日、中4週で迎えた10戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたジャガード決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

12月11日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2022年）

2月6日、中7週で迎えた13戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月20日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月27日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダブルアンコールを鮮やかな末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスのオーストラリアトロフィー（中京芝1200m 雨/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月3日、中5週で迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスのさくらんぼ特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサイヤダンサーをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

8月13日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの稲妻ステークス（新潟芝1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

10月22日、中9週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの北陸ステークス（新潟芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月4日、中5週で迎えた20戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5歳（2023年）

1月29日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの巌流島ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3月18日、中6週で迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月7日、中6週で迎えた23戦目は、4歳以上3勝クラスの駿風ステークス（新潟芝1000m 雨/不良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

5月21日、中1週で迎えた24戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったメディーヴァルから半馬身差の2着となった。

7月30日、中9週で迎えた25戦目は、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。18着に敗れた。

10月29日、約3か月の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのルミエールオータムダッシュ（新潟芝1000m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は丹内祐次騎手（6戦1勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったカイザーメランジェから3/4馬身差の2着となった。

11月18日、中2週で迎えた27戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのキビタキステークス（福島芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のメイショウツツジをクビ差振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6歳（2024年）

1月8日、中6週で迎えた28戦目は、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に終わった。

4月7日、約3か月の休養明けで迎えた29戦目は、モルガナイトステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず13着に敗れた。