タイセイサムソン（2018年生、母マイユクール）

タイセイサムソン（2018年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+父名の一部。旧約聖書に登場する怪力の持ち主」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のメイショウサムソン（当時15歳）と交配したマイユクールが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は日進牧場。2023年のアハルテケステークス(オープン)に勝利した他、2022年のペルセウスステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、日進牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって1,080万円で落札された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2021年）

1月5日、デビュー戦は横山和生騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

2月28日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエコロカナワンに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

5月1日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のアルーブルトに3馬身半の差をつけて制した。

10月17日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月6日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの河北新報杯（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、逃げるソプラドールを捕まえ切れず、3馬身差の2着に敗北した。

4歳（2022年）

1月5日、中8週で迎えた6戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

1月30日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のワーズワースに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

6月5日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴールドパラディンに2馬身半の差をつけて制した。

10月30日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンのペルセウスステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったレモンポップに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月18日、中6週で迎えた11戦目は、コールドムーンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で横山和生騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったリフレイムに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（2023年）

3月5日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた12戦目は、総武ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山和生騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

4月22日、中6週で迎えた13戦目は、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月3日、中5週で迎えた14戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は横山和生騎手（10戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のガンダルフに4馬身の差をつけて制した。

8月6日、中8週で迎えた15戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（11戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

11月11日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（12戦4勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。