マイネルバシリコス（2003年生、母ダイイチコパン）

マイネルバシリコス（2003年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王者の、王宮の（ギリシャ語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時15歳）と交配したダイイチコパンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ダイイチ牧場。戦績は、中央平地23戦4勝2着2回、中央障害2戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の五稜郭特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,600万円（16万×100口）で一口馬主が募集された。

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

9月3日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るセンターザゴールドを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月1日、中3週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1800m 外回り曇/重）に出走。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた4戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

3歳（2006年）

3月4日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では見せ場なく5着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた6戦目は、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したホーマンアラシを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

4月8日、中2週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

4月29日、中2週で迎えた8戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1800m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月13日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

8月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったアクシオンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月10日、中1週で迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の利尻特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のイナズマイージスを半馬身振り切って制した。

9月24日、中1週で迎えた12戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

12月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の豊明特別（中京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

12月24日、中1週で迎えた14戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のクリスマスキャロル賞（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

4歳（2007年）

1月21日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の太宰府特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本美純騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に敗れた。

2月4日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吉野ケ里特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は船曳文士騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のヤナギムシを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

2月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

3月18日、中2週で迎えた18戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

8月5日、約4か月半の休養明けで迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の五稜郭特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のマチカネゲンジに3馬身の差をつけて久々の一戦を物にした。

9月17日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

10月27日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず11着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい17着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた23戦目は、岩崎祐己騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（2008年）

3月22日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月9日、約4か月半の休み明けで迎えた25戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。