アクシオン（2003年生、母グレイテストヒッツ）
Axion
2003.03.29
アクシオン（2003年3月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「理論的に存在する素粒子（物理学用語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したグレイテストヒッツが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。戦績は、中央平地34戦7勝2着4回。2011年の札幌記念(G2)で2着に入った他、2010年の中山金杯(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。
経歴
デビュー前
二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。
3歳（2006年）
3月12日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は510kg。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るソレックスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。
3月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
4月9日、中1週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。
8月27日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルバシリコスに1馬身1/4の差をつけて久々の実戦をモノにした。
9月9日、中1週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたタガノマーシャル決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。
9月24日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下のHTB賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のタニノボルガに3馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。
10月22日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、5着に入り込んだ。
12月23日、中8週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上1600万下のクリスマスカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。
4歳（2007年）
1月13日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、3着に終わった。
6歳（2009年）
4月26日、約28か月の休養明けで迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、5着に終わった。
5月17日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下のテレビ埼玉杯（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。
6月6日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の江の島特別（東京芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のファビラスボーイに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。
8月22日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた13戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したマイネルスターリーにハナ差届かず2着となった。
10月10日、中6週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったアーネストリーに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。
10月31日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスピリタスを半馬身振り切って5勝目をつかんだ。
12月5日、中4週で迎えた16戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦2勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のスマートギアに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。
7歳（2010年）
1月5日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のトウショウシロッコをクビ差振り切って3連勝で2つ目の重賞タイトルをつかんだ。
5月29日、約5か月の休養明けで迎えた18戦目は、G2の金鯱賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。
6月27日、中3週で迎えた19戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（6戦4勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい15着に終わった。
8月22日、中7週で迎えた20戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。
10月31日、中9週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。
12月4日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた22戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。
8歳（2011年）
1月5日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた23戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。
6月12日、約5か月半の休養明けで迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。
7月24日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。
8月21日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた26戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したトーセンジョーダンにハナ差届かず2着となった。
10月9日、中6週で迎えた27戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。
10月30日、中2週で迎えた28戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく12着に終わった。
9歳（2012年）
1月5日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた29戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。
3月4日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。17頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。
3月24日、中2週で迎えた31戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 曇/重）に出走。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。
6月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。
7月15日、中4週で迎えた33戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。
8月19日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた34戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず13着に終わった。