ソレックス（2003年生、母マイワイルドローズ）

ソレックス（2003年3月13日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「自動車特殊部品名（キャブレター）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したマイワイルドローズが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地22戦3勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は2007年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

9月18日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は478kg。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

11月26日、中6週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

3歳（2006年）

2月4日、中9週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に敗れた。

3月12日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ハナに立ち、ユッタリとしたペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、アクシオンに交わされて2馬身半差の2着となった。

3月26日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で藤田伸二騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティンバージャックに9馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月16日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は7戦連続で藤田伸二騎手（6戦1勝）。6頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り6着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい14着に敗れた。

5月7日、連闘で迎えた9戦目は、3歳500万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（7戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月20日、中1週で迎えた10戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のわらび賞（新潟ダート1800m 曇/重）に出走。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

6月11日、中2週で迎えた11戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（8戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、サトノスローンに交わされて3馬身半差の2着となった。

9月30日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて、最後は2着のウエスタンマックスに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月22日、中2週で迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

12月9日、中6週で迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場なく15着に敗れた。

4歳（2007年）

1月8日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

7月22日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた18戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて、最後は2着のムーンレスナイトをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

8月25日、中1週で迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた20戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の甲斐路特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

5歳（2008年）

5月31日、約8か月の休養明けで迎えた22戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。11着に敗れた。

6月21日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のウインズ新横浜開設記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に終わった。