トーセンジョーダン（2006年生、母エヴリウィスパー）

トーセンジョーダン（2006年2月4日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャングルポケット（当時8歳）と交配したエヴリウィスパーが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地30戦9勝2着4回。2011年の天皇賞（秋）(G1)に勝利した他、2011年のジャパンカップ(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって1億7,850万円で落札された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

11月1日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

11月16日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝2000m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のキアラに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

12月6日、中2週で迎えた3戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて、最後は2着のセイクリッドバレーに1馬身1/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月28日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のアラシヲヨブオトコに2馬身半の差をつけて優勝

3歳（2009年）

2月8日、中5週で迎えた5戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったブレイクランアウトにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月14日、約9か月半の休み明けで迎えた6戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/重）に出走。17頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったナムラクレセントにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月12日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.スミヨン騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（2010年）

7月4日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた9戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鬼脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミッキーパンプキンに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

10月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトゥザグローリーを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月7日、中2週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のジャミールに1馬身3/4の差をつけて3連勝で重賞ウィナーの称号を奪取した。

12月26日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5歳（2011年）

1月23日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るミヤビランベリを3/4馬身差し切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

6月26日、約5か月の休み明けで迎えた14戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

8月21日、中7週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のアクシオンをハナ差振り切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

10月30日、中9週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はN.ピンナ騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のダークシャドウを半馬身振り切って秋の盾を手中に収めた。

11月27日、中3週で迎えた17戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたブエナビスタ決め手に屈してクビ差の2着となった。

12月25日、中3週で迎えた18戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6歳（2012年）

4月1日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したビートブラックを差し切れず、4馬身差の2着に敗北した。

10月28日、約6か月の休み明けで迎えた21戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はC.スミヨン騎手（2戦0勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

11月25日、中3週で迎えた22戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.スミヨン騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、6着を確保した。

7歳（2013年）

8月18日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

10月27日、中9週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた24戦目は、I.メンディザバル騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた25戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着を確保した。

12月22日、中3週で迎えた26戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に敗れた。

8歳（2014年）

6月7日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた28戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

11月2日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、P.ブドー騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り17着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた30戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でP.ブドー騎手（1戦0勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が鈍り14着に終わった。