ミヤビランベリ（2003年生、母アステオン）

ミヤビランベリ（2003年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋金の砂（モルディブ・ディベヒ語）」。毛色は栗毛。種牡馬のオペラハウス（当時15歳）と交配したアステオンが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は原武久。戦績は、中央平地25戦7勝2着2回。2009年の目黒記念(ハンデG2)に勝利した他、2009年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)を制するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

5月7日、デビュー戦は川原正一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は492kg。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

5月28日、中2週で迎えた2戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアグネスグレイスに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2007年）

10月7日、約16か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月27日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシルバーブレイズに2馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月17日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2008年）

1月27日、中9週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を5馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

2月9日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

4月19日、中9週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の奥の細道特別（福島芝2600m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、セタガヤフラッグに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月17日、中3週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鴨川特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のマイネルクルーガーに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

6月7日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

7月13日、中4週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先手を取り、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のミストラルクルーズを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

8月3日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

6歳（2009年）

1月4日、約4か月の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着を確保した。

2月7日、中4週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘し、3着に入った。

5月9日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジャガーメイルに5馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

7月12日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では少しずつ前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアルコセニョーラを3/4馬身振り切って連覇達成

8月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

11月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から6kg絞って迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のアーネストリーに1馬身の差をつけて4つ目の重賞タイトルを獲得した。

12月27日、中6週で迎えた21戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

7歳（2010年）

12月11日、約11か月半の休み明けで迎えた22戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず18着に敗れた。

8歳（2011年）

1月23日、中5週で迎えた23戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、トーセンジョーダンに3/4馬身交わされて2着となった。

2月19日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

4月2日、中5週で迎えた25戦目は、G2の日経賞（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。