ビートブラック（2007年生、母アラームコール）

ビートブラック（2007年5月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「黒を打ち負かす」。毛色は青毛。種牡馬のミスキャスト（当時9歳）と交配したアラームコールが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地34戦6勝2着4回。2012年の天皇賞（春）(G1)に勝利した他、2010年の菊花賞(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月18日、デビュー戦は鮫島良太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

11月22日、中4週で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したドビュッシーに半馬身届かず2着となった。

12月19日、中1週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見事な伸び脚で驀進したが、伸びてきたシゲルケンシン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2010年）

1月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

1月24日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島良太騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサクラシリアスをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

3月14日、中1週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず11着に敗れた。

4月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（阪神芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は鮫島良太騎手（4戦1勝）。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたブレイクアセオリー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

5月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルレインを半馬身振り切って2勝目を手にした。

5月29日、中1週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

9月4日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい7着に終わった。

10月3日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の兵庫特別（阪神芝2400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブレイクアセオリーを半馬身振り切って優勝

10月24日、中2週で迎えた15戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

12月12日、中6週で迎えた16戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオリオンステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のキクカタキシードをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

4歳（2011年）

1月16日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では出色の末脚を発揮したが、4着に終わった。

4月9日、中6週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のキングトップガンをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

5月1日、中2週で迎えた20戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

6月26日、中7週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

10月9日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったローズキングダムに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

11月6日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた24戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/不良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

5歳（2012年）

1月15日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

2月18日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた27戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に敗れた。

4月29日、中5週で迎えた28戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘魂でひたむきに粘り続けて、最後は2着のトーセンジョーダンに4馬身の差をつけて春の盾を奪取した。

6月24日、中7週で迎えた29戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が鈍り9着に終わった。

11月4日、約4か月半の休み明けで迎えた30戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（2戦1勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた31戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（3戦1勝）。17頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み7着に沈んだ。

12月23日、中3週で迎えた32戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（4戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

6歳（2013年）

2月10日、中6週で迎えた33戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、非常に緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

7歳（2014年）

4月6日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた34戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋脩騎手（6戦1勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。