ダークシャドウ（2007年生、母マチカネハツシマダ）

ダークシャドウ（2007年2月17日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「暗い＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時14歳）と交配したマチカネハツシマダが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦5勝2着6回、海外1戦0勝。2011年の天皇賞（秋）(G1)で2着に入った他、2011年の毎日王冠(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、細川祐季子から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、飯塚知一によって2,625万円で落札された。

堀宣行厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

4月24日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。馬体重は510kg。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のゴートゥザミラノに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

5月29日、中4週で迎えた2戦目は、3歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のシルクスチュアートに1馬身1/4の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の支笏湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

9月19日、中4週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4歳（2011年）

1月8日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の許波多特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルゴルトに半馬身届かず2着に敗北した。

2月12日、中4週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でF.ベリー騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサイレントメロディに3馬身の差をつけて制した。

4月3日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したヒルノダムールにハナ差届かず2着となった。

6月12日、中9週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のエーブチェアマンに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

10月9日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリアルインパクトをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

10月30日、中2週で迎えた10戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上はF.ベリー騎手（2戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、伸びてきたトーセンジョーダン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

5歳（2012年）

2月12日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したトレイルブレイザーを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

3月31日、G1のドバイデューティーフリー（アラブ首長国連邦・メイダン芝1800m）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（4戦2勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月19日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、フミノイマージンに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月28日、中9週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月25日、中3週で迎えた15戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、4着に入った。

12月23日、中3週で迎えた16戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

6歳（2013年）

3月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが甘くなり、5着に終わった。

6月2日、中8週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた18戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月6日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

11月17日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に敗れた。

7歳（2014年）

3月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた21戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦2勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

6月15日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦0勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

7月20日、中4週で迎えた23戦目は、N.ローウィラー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったラブイズブーシェを3/4馬身捉え切れず2着となった。

10月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、G2の毎日王冠（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はF.ベリー騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でF.ベリー騎手（4戦1勝）。18頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた26戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上はR.ムーア騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

8歳（2015年）

1月25日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上はF.ベリー騎手（5戦1勝）。17頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。