トレイルブレイザー（2007年生、母リリオ）

トレイルブレイザー（2007年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「先駆者」。毛色は鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時7歳）と交配したリリオが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地25戦6勝2着2回、海外5戦0勝。2012年の京都記念(G2)に勝利した他、2011年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

9月21日、デビュー戦は赤木高太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエーシンリターンズに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2010年）

3月27日、約6か月の休み明けで迎えた2戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

4月24日、中3週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のムーニーバレーレーシングクラブ賞（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5月16日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のタマモグランプリをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

9月4日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の玄海特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

9月25日、中2週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトウショウデザートをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

10月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り小雨/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（3戦1勝）。18頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（2011年）

2月26日、約4か月の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上1600万下の御堂筋ステークス（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に敗れた。

3月19日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

4月10日、中2週で迎えた10戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の博多ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

4月24日、中1週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のウインズ八代開設記念（京都芝2000m 晴/重）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた12戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトモロポケットに2馬身半の差をつけて優勝

5月28日、中1週で迎えた13戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた14戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

10月22日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、リッツィースターにハナ差交わされて2着に甘んじた。

11月6日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のオウケンブルースリに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

11月27日、中2週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

12月11日、G1の香港ヴァーズ（香港・シャティン芝2400m）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5歳（2012年）

2月12日、中8週で迎えた19戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のダークシャドウに2馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを奪取した。

5月27日、約3か月半の休み明けで迎えた20戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

10月6日、G2のアロヨセコマイル（アメリカ合衆国・サンタアニタ芝1609m）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。5頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったObviouslyから半馬身差の2着となった。

11月3日、G1のブリーダーズカップ・ターフ（アメリカ合衆国・サンタアニタ芝2414m）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月23日、中6週で迎えた23戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に終わった。

6歳（2013年）

3月9日、ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。11着に敗れた。

3月30日、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7月7日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルラクリマに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月1日、中7週で迎えた27戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

10月6日、中4週で迎えた28戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

7歳（2014年）

2月16日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

3月29日、中5週で迎えた30戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい15着に終わった。