オウケンブルースリ（2005年生、母シルバージョイ）

オウケンブルースリ（2005年2月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は栗毛。種牡馬のジャングルポケット（当時7歳）と交配したシルバージョイが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦5勝2着5回。2008年の菊花賞(G1)に勝利した他、2009年のジャパンカップ(G1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、福井明によって3,150万円で落札された。

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

4月26日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は504kg。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では物凄い伸び脚で追い上げたが、抜け出したドリームエレメンツにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月17日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（新潟芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

6月8日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードフラッシュに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月21日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の生田特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコパノジングーをクビ差振り切って制した。

8月23日、中8週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のデストラメンテに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月28日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露したが、3着に終わった。

10月26日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフローテーションに1馬身1/4の差をつけて最後の一冠を勝ち取った。

11月30日、中4週で迎えた8戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

4歳（2009年）

3月22日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

10月11日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスマートギアを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

11月1日、中2週で迎えた11戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（6戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月29日、中3週で迎えた12戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で内田博幸騎手（7戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したウオッカにハナ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2010年）

10月10日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で内田博幸騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したメイショウベルーガを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月28日、中6週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた14戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

6歳（2011年）

2月13日、中6週で迎えた16戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（9戦3勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

3月20日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

5月1日、中5週で迎えた18戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

10月9日、約5か月半の休み明けで迎えた19戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月6日、中3週で迎えた20戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトレイルブレイザーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月27日、中2週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

7歳（2012年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に敗れた。

3月18日、中3週で迎えた23戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

10月8日、約7か月の休養明けで迎えた24戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたメイショウカンパク決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月4日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた26戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（5戦0勝）。17頭立ての17番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

12月23日、中3週で迎えた27戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。