マイネルラクリマ（2008年生、母ティアドロップス）

マイネルラクリマ（2008年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋涙（伊）」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時15歳）と交配したティアドロップスが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）武牧場。戦績は、中央平地32戦6勝2着5回、海外1戦0勝。2014年のオールカマー(G2)に勝利した他、2012年の京都金杯(ハンデG3)を制するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

当歳のとき、武牧場武栄子から「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場され、ビッグレッドファームによって840万円で落札された。

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,700万円（17万×100口）で一口馬主が募集された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

6月26日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のサクラベルに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

8月7日、中5週で迎えた2戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

9月5日、中3週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマイネイサベル決め手に屈してクビ差の2着となった。

11月20日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着を確保した。

12月19日、中3週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

3歳（2011年）

5月8日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（3戦0勝）。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、6着に入り込んだ。

5月28日、中2週で迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラトルスネークをクビ差振り切って雨中の激戦を制した。

7月3日、中4週で迎えた8戦目は、3歳ハンデG3のラジオNIKKEI賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（4戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたフレールジャック決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月25日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（5戦0勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた10戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（6戦0勝）。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月26日、中4週で迎えた11戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2012年）

1月5日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま強靭な粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のダノンシャークに1馬身1/4の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。

2月5日、中3週で迎えた13戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

5歳（2013年）

3月10日、約13か月半の休み明けで迎えた14戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（8戦1勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

4月7日、中3週で迎えた15戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では別次元の末脚を爆発させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のマックスドリームに3馬身半の差をつけて4勝目を掴み取った。

5月11日、中4週で迎えた16戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリルダヴァルを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

7月7日、中7週で迎えた17戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のトレイルブレイザーに2馬身半の差をつけて重賞2勝目を挙げた。

8月4日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

11月17日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田大知騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、ダイワファルコンに半馬身交わされて2着に敗北した。

12月7日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田大知騎手（6戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

6歳（2014年）

1月5日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田大知騎手（7戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

3月2日、中7週で迎えた22戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で柴田大知騎手（8戦2勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、4着を確保した。

5月4日、G1のチャンピオンズマイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は9戦連続で柴田大知騎手（9戦2勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月15日、中5週で迎えた24戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたディサイファ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

7月13日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（10戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた26戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（新潟芝2200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のラキシスを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月2日、中4週で迎えた27戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（11戦2勝）。18頭立ての13番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

8歳（2016年）

2月28日、約16か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（12戦2勝）。11頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

4月3日、中4週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた29戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って10着に終わった。

5月29日、中7週で迎えた30戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（13戦2勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

7月10日、中5週で迎えた31戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（14戦2勝）。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた32戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

12月3日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた33戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。