リルダヴァル（2007年生、母ヴェイルオブアヴァロン）

リルダヴァル（2007年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「伝説の島アヴァロン島と考えられている仏ブルターニュ地方にある島」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時9歳）と交配したヴェイルオブアヴァロンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地38戦6勝2着2回。2010年のNHKマイルカップ(G1)で3着に入った他、2011年の小倉大賞典(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額1億円（250万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

8月23日、デビュー戦は鮫島克也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は494kg。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のヒットメーカーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月20日、中3週で迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のコスモファントムに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

3歳（2010年）

3月27日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、6着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた5戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

10月9日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1600万下の大原ステークス（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のカワキタフウジンに3馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦を制した。

10月23日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアドマイヤメジャーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

12月4日、中2週で迎えた10戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

12月26日、中2週で迎えた11戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2010ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

4歳（2011年）

2月5日、中5週で迎えた12戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月27日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

10月1日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた15戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

5歳（2012年）

1月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月1日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg絞って迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上はN.ピンナ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月6日、中4週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた18戦目は、C.ウィリアムズ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月27日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、6着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ウィリアムズ騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のトゥザサミットに3馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

8月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では稲妻の如き末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月14日、中6週で迎えた22戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたアカンサス決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

10月28日、中1週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のダノンバラードを半馬身振り切って5勝目をゲットした。

12月8日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデG3の朝日チャレンジカップ（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は一杯になって15着に敗れた。

6歳（2013年）

3月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

3月31日、中3週で迎えた26戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に敗れた。

5月11日、中5週で迎えた27戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り雨/重）に出走。鞍上はC.ウィリアムズ騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマイネルラクリマを3/4馬身振り切って優勝

6月9日、中3週で迎えた28戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ウィリアムズ騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月21日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月19日、約3か月の休養明けで迎えた30戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上はU.リスポリ騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月17日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、M.バルザローナ騎手を鞍上に迎えて、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず13着に終わった。

7歳（2014年）

3月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた32戦目は、E.ペドロサ騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

6月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

7月20日、中3週で迎えた34戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

11月16日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

8歳（2015年）

1月17日、中8週で迎えた36戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着に入った。

2月8日、中2週で迎えた37戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でF.ベリー騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

3月15日、中4週で迎えた38戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、東風ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。