ダノンバラード（2008年生、母レディバラード）

ダノンバラード（2008年2月19日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋母名の一部」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時6歳）と交配したレディバラードが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）ケイアイファーム。戦績は、中央平地26戦5勝2着3回。2013年の宝塚記念(G1)で2着に入った他、2013年のアメリカジョッキークラブカップ(G2)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月24日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のブルースビスティーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月27日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンの京都2歳ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた3戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のオールアズワンをクビ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

3歳（2011年）

2月13日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

4月24日、中9週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

11月12日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた7戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（小倉芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

4歳（2012年）

1月15日、中4週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったトゥザグローリーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月4日、中6週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 小雨/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月6日、中8週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

7月7日、中5週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のワルキューレに2馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

8月5日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で追い上げたが、抜け出したリルダヴァルに半馬身届かず2着に敗北した。

11月11日、中1週で迎えた15戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 雨/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のメイショウウズシオをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月1日、中2週で迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

5歳（2013年）

1月20日、中6週で迎えた17戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトランスワープに1馬身1/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

2月24日、中4週で迎えた18戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でF.ベリー騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた19戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

6月1日、中9週で迎えた20戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴールドシップにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

9月22日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月27日、中4週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り16着に敗れた。

12月22日、中7週で迎えた24戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はタレてしまい15着に終わった。

6歳（2014年）

1月26日、中4週で迎えた25戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

4月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。