オールアズワン（2008年生、母トウホープログレス）

オールアズワン（2008年3月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「すべてはひとつ」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のネオユニヴァース（当時8歳）と交配したトウホープログレスが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）オリエント牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着2回、中央障害13戦2勝2着1回。2010年の札幌2歳ステークス(G3)に勝利した他、2010年のラジオNIKKEI杯2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

8月14日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したグランプリボスを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディーエスコンドルに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月2日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G3の札幌2歳ステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のアヴェンチュラを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月25日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳G3のラジオNIKKEI杯2歳ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたダノンバラード決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（2011年）

3月6日、中9週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

4月24日、中6週で迎えた6戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり8着に終わった。

10月30日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず18着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り曇/重）に出走。18頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた10戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（小倉芝2000m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

4歳（2012年）

3月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 小雨/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた12戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月12日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず11着に敗れた。

6月3日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村田一誠騎手（4戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

6月24日、中2週で迎えた15戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、4着に終わった。

5歳（2013年）

3月31日、約9か月半の休み明けで迎えた16戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の春興ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（5戦0勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

4月27日、中1週で迎えた18戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

5月26日、中3週で迎えた19戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の1980sダービーメモリーズシンボリルドルフカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

6月23日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の尼崎ステークス（阪神芝2000m 小雨/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

9月22日、約3か月の休み明けで迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず15着に終わった。

6歳（2014年）

1月13日、約3か月の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

2月2日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

2月23日、中2週で迎えた25戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

4月20日、中7週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（3戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

5月3日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（4戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

6月1日、中3週で迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。4着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた29戦目は、佐久間寛志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。5着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた30戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐久間寛志騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月31日、中6週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐久間寛志騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で佐久間寛志騎手（3戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のアドマイヤパーシアに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

7歳（2015年）

4月11日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた33戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝2750m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐久間寛志騎手（4戦1勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。

4月25日、中1週で迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝3380m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐久間寛志騎手（5戦1勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた35戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内曇/重）に出走。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったタマモプラネットからクビ差の2着となった。

6月14日、中3週で迎えた36戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（阪神障害芝→ダート3110m 曇）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のタイタンに半馬身の差をつけて制した。

7月18日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（中京障害芝3330m 曇/重）に62kgの斤量を背負って出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月24日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg絞って迎えた38戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。3着に入った。

11月14日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた39戦目は、J・G3の京都ジャンプステークス（京都障害芝3170m 内→外曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

12月5日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた40戦目は、イルミネーションジャンプステークス（中山障害芝3570m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。9着に終わった。