ラブイズブーシェ（2009年生、母ローリエ）

ラブイズブーシェ（2009年3月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「恋なんていらない」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時11歳）と交配したローリエが14歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は小池博幸。戦績は、中央平地32戦6勝2着5回。2014年の目黒記念(ハンデG2)で2着に入った他、2013年の有馬記念(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

10月8日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は452kg。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が冴えず5着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた2戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったブライトラインに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

12月18日、中7週で迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、伸びてきたマイネルエクレウス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3歳（2012年）

6月23日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴールウェイにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

12月9日、約4か月半の休養明けで迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の栄特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したグランプリブラッドにアタマ差届かず2着となった。

4歳（2013年）

1月26日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

2月3日、連闘で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のゴットマスタングを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

2月24日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の唐戸特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るテーオーレジェンドをクビ差だけ差し切って優勝

3月30日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の仲春特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のローゼンケーニッヒをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

4月27日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦3勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

5月19日、中2週で迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に出走。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

6月16日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北斗特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のローレルソランに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

7月6日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のサクラボールドを3/4馬身振り切って5勝目を手に入れた。

8月18日、中5週で迎えた16戦目は、G2の札幌記念（函館芝2000m 小雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（4戦2勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

11月17日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた17戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

12月22日、中4週で迎えた18戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

5歳（2014年）

1月19日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

2月23日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

4月13日、中6週で迎えた21戦目は、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月1日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（7戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったマイネルメダリストにねじ伏せられてアタマ差の2着となった。

7月20日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（8戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のダークシャドウを3/4馬身振り切って念願の重賞初制覇を果たした。

8月24日、中4週で迎えた24戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で古川吉洋騎手（9戦3勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

11月2日、中9週で迎えた25戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で古川吉洋騎手（10戦3勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6歳（2015年）

1月4日、中8週で迎えた26戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で古川吉洋騎手（11戦3勝）。17頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に敗れた。

2月21日、中6週で迎えた27戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

3月28日、中4週で迎えた28戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた29戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、福島民報杯（福島芝2000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。15頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

7月19日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（12戦3勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

9月6日、中6週で迎えた31戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、5着に入り込んだ。

11月8日、中8週で迎えた32戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 雨/重）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（13戦3勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。