アドマイヤスワット（2005年生、母ビーバップ）

アドマイヤスワット（2005年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ＦＢＩの特別狙撃隊」。毛色は栗毛。種牡馬のクロフネ（当時7歳）と交配したビーバップが19歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地21戦5勝2着1回、地方1戦0勝。2010年のみやこステークス(G3)で4着に入った他、2009年のオアシスステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、近藤利一によって5,040万円で落札された。

橋田満厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月1日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は502kg。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のソラメンテウナベスに約14馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2008年）

5月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のツルガオカランナーをクビ差振り切って圧倒的支持に応えた。

6月15日、中3週で迎えた4戦目は、3歳1000万下のあおぎりステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟の闘志でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月10日、中7週で迎えた5戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のブレイバーに3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

4歳（2009年）

4月12日、約8か月の休養明けで迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のポーカーフェイスを半馬身振り切って久々の実戦を物にした。

5月10日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったアドマイヤスバルにねじ伏せられて3/4馬身差の2着に敗北した。

5月24日、中1週で迎えた8戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（2010年）

1月17日、約8か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

2月21日、中4週で迎えた10戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の東京ウインタープレミアム（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の阪神スプリングプレミアム（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

5月15日、中4週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のディアプリンシパルに1馬身3/4の差をつけて優勝

7月18日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、マリーンステークス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

10月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg絞って迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走し、3着に入った。

11月7日、中1週で迎えた17戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着を確保した。

7歳（2012年）

5月26日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた18戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6月9日、中1週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアハルテケステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

7月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり13着に終わった。

10月21日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

12月12日、中6週で迎えた22戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。