ティアマット（2003年生、母カネミボンバー）

ティアマット（2003年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「バビロニア神話の神」。毛色は芦毛。種牡馬のライブリマウント（当時12歳）と交配したカネミボンバーが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は中橋正。戦績は、中央平地2戦0勝、地方24戦14勝2着1回。2007年の東海ゴールドカップ(ハンデ地方重賞)に勝利した他、2006年の岐阜金賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田口輝彦厩舎（笠松）へ入厩。

2歳（2005年）

11月8日、デビュー戦は安藤光彰騎手を鞍上に据えて、2歳戦の新馬チャレンジ（14）（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は489kg。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフジノベンケイに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2006年）

2月19日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の岐阜信用金庫ムーミン杯（笠松ダート1600m 曇/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7月17日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の競馬カード1000番記念（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には割り込めず3着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳戦の金の弩標特別（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジノデュラブを上がり0位の末脚で半馬身差し切って勝利を手に入れた。

8月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜口楠彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のミツアキサンキュウに5馬身の差をつけて優勝

9月18日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で浜口楠彦騎手（3戦2勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には届かず11着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦の三番叟特別（笠松ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で浜口楠彦騎手（4戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るブライトパステルを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月18日、中1週で迎えた8戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の岐阜金賞（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のオグリシルクに3馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

11月12日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた10戦目は、新穂高特別（笠松ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るケイアイキャニオンを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月24日、中1週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の矢作川特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（3戦2勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に終わった。

4歳（2007年）

1月8日、中1週で迎えた12戦目は、めいほう杯（笠松ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は5戦連続で東川公則騎手（4戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のフローレンスガールに4馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

1月24日、中1週で迎えた13戦目は、ガーネット特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスナークエベレストを上がり0位の末脚でアタマ差だけ差し切って優勝

2月28日、中4週で迎えた14戦目は、白梅特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は東川公則騎手（5戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のバクシンテンニョに4馬身の差をつけて9勝目を手中に収めた。

4月6日、中4週で迎えた15戦目は、地方重賞のスプリング争覇（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた16戦目は、つつじ特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（6戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた17戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1600m 曇/不良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

7月19日、中8週で迎えた18戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、付知峡賞（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るボリュームアップを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

8月17日、中3週で迎えた19戦目は、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は丸野勝虎騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

8月30日、中1週で迎えた20戦目は、根ノ上特別（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は東川公則騎手（7戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るボリュームアップを異次元の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利数を11に伸ばす

9月11日、中1週で迎えた21戦目は、オータムカップ（笠松ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（8戦5勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセイウンドリームに7馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月12日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた22戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（9戦6勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったセイウンドリームにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた23戦目は、トパーズオープン（名古屋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で東川公則騎手（10戦6勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のイブキオトヒメに1馬身半の差をつけて勝利数を13に伸ばす

11月29日、中3週で迎えた24戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（5戦3勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

12月31日、中4週で迎えた25戦目は、ハンデ地方重賞の東海ゴールドカップ（笠松ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は東川公則騎手（11戦7勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のセイウンドリームを半馬身振り切って1着ゴールを果たした。

5歳（2008年）

9月24日、約9か月の休み明けで迎えた26戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、なでしこ特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。